一生分かることのない気持ちへの未練
こんばんは。
結婚10年、妊活に失敗した夏祈(なつき)です。
子無し人生に舵を切り、妊娠出産を諦めていく過程に居ます。
自分の好きなことができる人生バンザイ!という気持ちと、
一生知ることのない想いへの未練と、
波のように行ったり来たりしています。
私は無償の愛というのがよくわかりませんでした。
でも夫の両親は出会った当初から自分たちの子を褒め、
自慢の息子なの!という堂々としたものが溢れていました。
私はそれが羨ましくて、夫の両親は素晴らしい人だと思いました。
こっちは両親とずっとぎくしゃくしていたし、
娘”なんか”が…という自信のない雰囲気を感じ取り、
私”なんて”と自分を卑下して生きてきたから。
自分の両親よりも夫の両親を家族のお手本にしよう!
そんな風に思っていました。
その気持ちが変化したのは、
流産後、1年弱不妊治療をしても全く結果が出なかった時。
『息子が可哀想だから、不妊治療につき合わせないで』
あからさまな孫催促こそなかったものの、義母にはっきり言われました。
体外受精なんてあり得ない…そんなニュアンスで。
一方、私の両親は自分たちの経験もあって一切、孫催促はなく、
やりたいと思うなら体外受精もいいと思う、
○○さんの所もそうだったらしいし、気にする人いないよ、と
私たち夫婦を尊重し、応援してくれました。
私はこの時、初めて両親の愛の深さを知って、
育ててくれたことを、心から感謝したいと思うことができました。
それから3年。
親になれないと悟った時、
私を育ててくれた両親の苦労が、
どんなに努力しても…
本当の意味で分かる日は来ないんだと悲しくなりました。
孫を見せられない…
親孝行ができない…
いつかは子供ができて、親の気持ちが分かる日が来る…
そう信じて疑わなかったのに。
私がしてきてもらったことを、自分の子供にしてあげたい。
そんな風に思っていたのに。
できないと思うと、切なくなってしまいます。
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