妊活『失敗』談

妊活成功者の言葉に疲れてしまった人へ。上手くいかなかった人がここにいます。私のようにならないで欲しいから伝えたいこと。

一生分かることのない気持ちへの未練

こんばんは。

結婚10年、妊活に失敗した夏祈(なつき)です。

 

子無し人生に舵を切り、妊娠出産を諦めていく過程に居ます。

 

自分の好きなことができる人生バンザイ!という気持ちと、

一生知ることのない想いへの未練と、

波のように行ったり来たりしています。

 

私は無償の愛というのがよくわかりませんでした。

 

でも夫の両親は出会った当初から自分たちの子を褒め、

自慢の息子なの!という堂々としたものが溢れていました。

 

私はそれが羨ましくて、夫の両親は素晴らしい人だと思いました。

 

こっちは両親とずっとぎくしゃくしていたし、

”なんか”が…という自信のない雰囲気を感じ取り、

”なんて”と自分を卑下して生きてきたから。

 

自分の両親よりも夫の両親を家族のお手本にしよう!

そんな風に思っていました。

 

 

その気持ちが変化したのは、

流産後、1年弱不妊治療をしても全く結果が出なかった時。

 

『息子が可哀想だから、不妊治療につき合わせないで』

 

あからさまな孫催促こそなかったものの、義母にはっきり言われました。

体外受精なんてあり得ない…そんなニュアンスで。

 

 

一方、私の両親は自分たちの経験もあって一切、孫催促はなく、

やりたいと思うなら体外受精もいいと思う、

○○さんの所もそうだったらしいし、気にする人いないよ、と

私たち夫婦を尊重し、応援してくれました。

 

私はこの時、初めて両親の愛の深さを知って、

育ててくれたことを、心から感謝したいと思うことができました。

f:id:itkic:20210106231041j:plain

 

それから3年。

親になれないと悟った時、

 

私を育ててくれた両親の苦労が、

どんなに努力しても…

本当の意味で分かる日は来ないんだと悲しくなりました。

 

 

孫を見せられない…

親孝行ができない…

 

いつかは子供ができて、親の気持ちが分かる日が来る…

そう信じて疑わなかったのに。

 

私がしてきてもらったことを、自分の子供にしてあげたい。

そんな風に思っていたのに。

 

できないと思うと、切なくなってしまいます。

 

写真素材はフリー写真素材ぱくたそ様を利用しております