妊活『失敗』談

妊活成功者の言葉に疲れてしまった人へ。上手くいかなかった人がここにいます。私のようにならないで欲しいから伝えたいこと。

私と弟の年齢差の秘密

こんばんは。

結婚10年、妊活に失敗した夏祈(なつき)です。

 

私は生理現象も口にできないくらい引っ込み思案で、

それ故に色々と両親を心配させ、過保護にされました。

箱入り娘なのが嫌で反発し、親を避けるようになってしまいました。

 

そして、私は親と深い話をしないまま、結婚。

感謝の手紙すら書けない程、親を嫌っていました。

 

でも、両親に起こった出来事をもっと早くに聞いていたら、

私自身の不妊に対する危機感も違っていたと思います。

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私に弟が出来たのは、小学生になってからでした。

 

自分が不妊に悩むまで、この期間をなんとも思っていませんでした。

 

何かのきっかけに漠然と妹がいたことだけを知りましたが、

それでも深く知ろうとはしませんでした。

 

過保護・過干渉の両親に反発して、

高校生頃から顕著に親とぎこちない関係になっていきました。

 

大学生時代には一人暮らしも反対され、

中学からの友人とのルームシェアも反対され、

祖母の家に居候という形をとりましたが、

家出して彼氏(現夫)の家に転がり込むことも多々…。

 

結局、弟が生まれるまでに何があったか…何も知らないままでした。

 

 

子供ながらに印象的で覚えている光景は、

 

朝、隣で体温計を咥える母の横顔。

 

自分が不妊に悩んで、やっと結びついたその光景。

 

 

なんとも思わなかった自分に、心底失望しました…。

 

 

母から全てを聞いたのは、2回目の流産をしてからでした。

 

初回の流産はよくある事だと信じ、伝えていませんでした。

 

『2回も流産するなんて思わなかった』と言う私に、

母は一緒に悲しみ泣いてくれて、静かに自分の経験を話してくれました。

 

 

母は流産早産死産、全部経験していました。

 

実際私自身も出産予定日の1ヶ月前に産まれていて、

寝たきりでいてくれと言われるくらい、流れやすい体質だったのです。

 

妹は産まれてすぐに亡くなっていました。

 

私は、弟が生まれるまで両親が何年も苦しんでいた事を、

30歳にもなってようやく知ったのです。

 

 

母は、娘の私の方がずっと辛い思いをしている、

 

『私には夏祈がいてくれたから良かったのよ』

 

そう言ってくれました。

やっと、親子の会話ができた気がしました。

 

 

なんでも普通、標準、成績も中くらい…平凡に生きてきました。

普通に妊娠して出産して子育てするんだろうって簡単に考えていました。

 

2回の流産でやっと、自分が普通じゃなかったと気付いたのです。

 

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