妊活『失敗』談

妊活成功者の言葉に疲れてしまった人へ。上手くいかなかった人がここにいます。私のようにならないで欲しいから伝えたいこと。

流産手術の前処置で倒れた話

こんばんは。

結婚10年、自然妊娠は2回とも流産、

不妊治療では1度も妊娠できなかった夏祈(なつき)です。

 

私が子供を諦めたのは、痛みに弱いということもありました。

流産手術の前処置である子宮頚管拡張処置で、

貧血を起こして倒れるという失態をおかしたからです。

 

私の場合は、赤ちゃんの大きさは6週前後。

流れとしては、まず子宮頚管を拡張し、

全身麻酔の上で、器具で子宮頸管を開き中身を掻き出します。

 

初めての手術でそれなりに体験談も読み漁っていました。

多くの人が、前処置に当たる子宮頚管拡張は痛くないと言っていて、

 

リラックスしていたら大丈夫!

私はそれを鵜呑みにしてしまいました。

 

それよりも、全身麻酔後の吐き気や嘔吐が怖いと思っていました。

(嘔吐が苦手じゃ、つわりも耐えられなそうですね…)

 

そして、迎えた当日。

消毒の後、ラミセルを3本挿入されました。

 

石と石をこすり合わせるような感覚でした。

ジリジリと痛みが広がって、力を抜きたくても抜けない…

身体がこわばってしまい、冷や汗が噴き出して止まりませんでした。

たったの数分が長くて長くて…。

 

最後にガーゼを詰めて前処置が終了すると、

身体が熱くて、じっとりとした汗をかいていました。

 

手術台の上で少し休んでから、看護師の手を借りて下ろしてもらい、

自分では歩けると思って数歩進んだら…目の前が真っ暗。

 

『す、すみません…貧血が・・・・』

 

立っていられず、座り込んでしまう始末。

 

看護師さんが即座に車椅子を用意してくれて、

病室まで運んでくれました。

 

 

拡張の待機時間は、痛みで体は火照るのに、

足がキンキンに冷えているように感じたり、暑かったり寒かったりと忙しい。

付き添いもいないし、看護師さんがマメに声をかけてくれましたが、

本当に、情けなくて…。

 

極端に痛みに弱い方ではないと思っていただけに、ショックでした。

 

 

このあと、

流産の辛さをバネに不妊治療へ邁進していくことになります。

 

最初はどんなことも耐えられると思っていたけれど、

治療が行き詰ってくると、こんなに痛みに弱い人間が

 

不妊治療はおろか出産に耐えられるわけない

 

治療を続ける自信すらも揺らいでいきました。

 

 

仕事を極めてきたわけでもないし、

当然いつかは産むだろうと思って正社員を手放したから、

私も母親として奮闘する友人たちの様になりたかったです。

 

そして、お腹に来てくれたふたりの子のメッセージも、

未だに読み解けていないのです…。

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