妊活『失敗』談

妊活成功者の言葉に疲れてしまった人へ。上手くいかなかった人がここにいます。私のようにならないで欲しいから伝えたいこと。

流産手術の準備と合併症のこと

こんばんは。

2回の自然妊娠はどちらも流産、

不妊治療では妊娠すらできなかった夏祈(なつき)です。

 

今日から私が体験した流産手術についてお話していきます。

 

まず手術当日の注意事項。

  1. 朝から必ず絶食、飲水は昼までただし牛乳・ジュースは禁止
  2. 化粧・マニキュア・ペティキュア禁止
  3. 車・バイクを自ら運転しての来院禁止

日帰りで全身麻酔を行うため、自身で運転して帰るのはNG。

したがって付き添いは無くてもいいけれど、迎えは必須というルールでした。

 

持ち物としては印鑑、保険証、診察券、同意承諾書類の他、

生理用ナプキン2・3枚、生理用ショーツ1枚。

手術着の下に何も身に着けず本処置を迎えるので、

事前に看護師に預けて、術後履かせてもらう流れでした。

 

 

次に、手術の合併症について。

基本的にない、とはいえ結構怖いことが書いてあります。

 

特に説明があったポイントは以下の4点。

 

内容遺残

…少量の内容物や血液残存により腹痛や発熱が出る可能性がある

子宮穿孔

…器具によって子宮壁に穿孔を起こす可能性がある

感染

…ばい菌が入り発熱を起こす可能性がある(抗生物質により予防)

子宮収縮不全

…収縮が悪く出血が続く場合は、再度頚管拡張し排出させる可能性がある

 

以上に同意しないと手術できなくなりますが、

当時は手術に種類があることさえ知らず、

調べることもなく手術に踏み切ってしまいました。

 

私が受けたのは器具で内容物を掻き出すソウハ手術でしたが、

その他に吸引法などがあるようです。

また、現在は手動吸引法ができる病院もあるようです。

吸引法は吸引法でもさらに子宮に優しく、穿孔する心配もまずないみたいです。

 

私の場合、流産手術自体は成功、合併症も起こらず済みました。

ただ、数年後に…子宮壁の凹みが見つかりました。

 

不妊治療の一環で受けた子宮鏡検査、1回目は異常なし。

2回目の時、素人目にも分かる凹みがありました。

 

1回目は無かった様に思うけれど、見落としたのか…

不妊治療の過程でついてしまったものなのか、

はたまた流産手術が原因だったのか…もう知る術はありません。

 

でも、結果的に流産手術後は妊娠しませんでした

 

自然妊娠しているから、一般不妊治療で十分可能性がある!

そんな風に言われて期待もあったけれど、治療は長引いて…。

金銭面で体外受精を断念し、受けた腹腔鏡手術。

その術前の子宮鏡検査で見つかった…原因不明の子宮の凹み。

 

基本は着床しない場所だから問題ないという診断でした。

 

子なし人生になるかも、と考えた時、

傷あり子宮は子供への未練を断ち切る手助けにもなりました。

仕方ないよね、って思いやすくなりました。

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けい留流産が確定した時、自然排出を待っても良かったと思うのは、

 

きてくれた子と少しでも長く一緒に居ればよかった…

そこに意思はなくても、出たいタイミングを待ってあげればよかった…

 

そんな思いがあるからです。

 

さらには、

妊娠できるはずの子宮を手術や治療で傷つけたのかもしれない…

その可能性がゼロではないから。

 

同意したのは自分であり、手術が避けられないこともある…

でも、積極的に手術を選んだのは間違いだったなと感じるから。

 

夫はいつも言っていました、妊娠は運だ、と。

 

自然に任せるというのも正しかったんだと思い、

もう高度な治療はしなくていいやと思うようになりました。

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