不育症、染色体異常の重み
こんばんは。
自然妊娠は流産を繰り返し、結婚10年。
若いうちに産み終えたかった夢も潰え…30半ば。
不妊治療は一般治療までで心が折れ、さらにコロナで背中を押され
子無し人生に舵をきった夏祈(なつき)です。
私の治療履歴一覧はコチラから。
2回目の流産で、病院から不育症の可能性について知らされました。
今でこそ知られるようになってきた言葉ですが、当時はまだまだ。
助成金も不妊治療の後を追って、遅れて出されるようになりました。
(私は助成金制度が始まる前で、気付いた時には申請間に合わず…)
(不妊治療の助成拡大も…あと少し早かったら、もう少し続けたかも)
不育症とは・・・
妊娠はするけれど流産死産などで赤ちゃんが得られないこと。
- 22週未満の流産を2回以上繰り返す場合
- 22週以降で死産した場合
以上のような状況で不育症の可能性を考え原因を検査、治療することがあります。
不育症の主なリスク因子は・・・
- 子宮形態異常
- 甲状腺異常
- 染色体異常
- 凝固因子異常
そして、不育症の厄介なところは、
検査をしても原因不明、流産は偶発的と診断されることが7割ということ。
治療法がないので、リスク因子をつぶし妊娠すること、
それが唯一の手立てになっていきます。
私は決定的な原因が分からなかった人です。
だから、単純に続けて流産した運が悪い人なのです。
ただ、染色体検査は受けませんでした。
転座保因者の場合、受精卵の染色体異常が現れやすくなります。
遺伝の確率としては2分の1がトリソミーやモノソミー、
4分の1が親と同じ転座、4分の1が正常。
先天性の異常の可能性が、正常のカップルよりも高くなる…ということです。
夫婦どちらかが転座保因者なのかもしれない…。
それは染色体異常について知ってから、ずっと心にあります。
でも、保因者かどうかを知ったところで治療は出来ない。
また流産するとしても妊娠するしかない。
産まれてきた子に異常があったら…受け止められるだろうか?
転座保因者として生まれてきたら…自分と同じ苦しみを味わうのでは?
治療が行き詰っていくと、
染色体異常の可能性とその重大さに心をぎゅっと掴まれた感じでした。
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