妊活『失敗』談

妊活成功者の言葉に疲れてしまった人へ。上手くいかなかった人がここにいます。私のようにならないで欲しいから伝えたいこと。

不育症血液検査項目(2016年版)

こんばんは。

結婚10年、自然妊娠は2回とも流産になり、

不妊治療を始めるも1度も妊娠できなかった夏祈(なつき)です。

 

今日は2016年に受けた、

不育症の血液検査の項目と結果をまとめました。

 

※基準値等は今手元にある資料のまま記載

※当時の数値ですので(病院ごと異なる場合あり)参考までに

 

赤字:要経過観察

青字:2年後他院にて要治療になった項目

 

甲状腺関連

TSH:甲状腺刺激ホルモン

2.72

(基準値:0.50~5.00μIU/ml)

※挙児希望の場合は2.5以下が望ましいため

 

FT3:遊離トリヨードサイロニン(甲状腺ホルモン)

2.71

(基準値:2.30~4.30pg/ml)

 

FT4:遊離サイロキシン(甲状腺ホルモン)

1.08

(基準値:0.90~1.70ng/dl)

 

 

代謝

空腹時血糖

68

(70~109mg/dl)

 

HbA1c:グリコヘモグロビン(過去1、2ヶ月の血糖値を反映)

5.0

(基準値:4.6~6.2%)

 

自己抗体関連

抗核抗体(FA)

20倍未満

(基準値:20倍未満) 

 

抗DNA抗体定量

2.0以下

(基準値:6.0IU/ml以下)

 

抗カルジオリピンIgG

8以下

(基準値:10U/ml未満)

 

ループスアンチコアグラント定量

1.10

(基準値:1.30未満)

 

抗PE抗体

…キニノーゲン(+)

0.162

(基準値:0.3以下)

…キニノーゲン(-)

0.142

(基準値:0.3以下)

 

凝固関連

PT(プロトロンビン時間)

12.4

(基準値:10~13.5秒)

…活性値

103

(基準値:80~120%)

…正常対照値

12.6秒

 

PT-INR(血液凝固能)

0.98

(基準値:0.80~1.20で管理)

 

APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)

36.5

(基準値:24~40秒) 

…正常対照値

28.1秒

 

凝固第XII因子

55

(基準値:50~150%) 

※他院の基準値は60%以上で要治療の判断

 

以上、です。

 

治療歴のまとめ↓

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自然妊娠の自負が落とし穴

こんばんは。

自然妊娠はすべて流産、不妊治療でも妊娠できず

子供を諦めることにした夏祈(なつき)です。

 

夫の反対を押し切る形で、不妊治療の許可を得た私は

不育症検査から治療を始めることにしました。

 

譲歩のつもりで、病院選びは夫の通勤範囲から探しました。

まだ、そこまで不育症という言葉が浸透していなかった時代、

HPで不育症について書いてあるところは多くありませんでした。

 

大病院ではなくドクターは一人で、変わることがないのがいいと思い、

不育症の検査ができる、不妊治療の病院に決めました。

 

この頃は、自然妊娠していることが自信になっていました。

 

とりあえず、何か引っかかればいいな、という安易な考えで、

保険適用される検査だけ受けることにしました。

 

不妊治療を甘く見ていた証拠です。

 

結果、特別問題無し、と診断されます。

 

保険適用内の不育症検査項目は次回のブログで書きますが、

今回問題なかった値も、

次のクリニックでは基準値から外れ治療対象でした。

 

そして、保険適用外の検査ビタミンD欠乏症であることも発覚します。

 

それらは決して、絶対妊娠できない要素ではありません。

 

私はどっぷりと不妊治療の泥沼にはまっていくのです…。

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不育症は検査しても原因が分からないことが約7割、

原因が判明したとしても治療する方法がないリスク因子も存在します。

だからといって、妊娠できないということではありません。

リスク因子を持ちながらも、無治療で妊娠出産している方は沢山います

 

不育症の検査はリスク因子が認められれば、その低減に役立てられる、

そういう位置づけだと私は解釈しています。

 

また不育症における基準値の判断は医師によって異なったり、

日々研究が進むことで見解が変わっています。

このブログで書いている情報は当時の情報ですので、その点ご了承ください。

 

 不育症についてこちらにも記載しました↓

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レス気味。という勝手な思い込み

こんばんは。

自然妊娠は2回連続で流産となり、始めた不妊治療は上手くいかず、

コロナの後押しで子なし人生に決めた夏祈(なつき)です。

 

今年で結婚10年になります。

これまでの大雑把な流れはこちらにまとめています。

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2度目の流産で、不育症というものを知り、治療への一歩を踏み出しました。

 

不育症は検査しても原因が分からないことが7割、

原因が判明したとしても治療する方法がないリスク因子も存在します。

 

そして不育症の検査における基準値の判断が医師によって異なったり、

また日々研究が進むことで見解が変わっています。

このブログで書いている情報は当時の情報ですので、その点ご了承ください。

 

 

流産手術の後、私は夫にお願いしました。

 

1年でいいから、不妊治療をさせてほしい

 

私の頭の中は、もうこんな思いはしたくない、絶対妊娠する!

この時は妊娠がゴールで、もうそれしか見えていない状態でした。

 

とにかく、この絶望的な状況から抜け出したい!

夫は不妊治療に反対していたので、説得しようと必死でした。

 

2回連続の流産がどれだけ可能性が低いことか、

不育症の可能性があるからリスク因子を探した方が良いと思うとか、

人工授精なら1回2万円とかだから、私がお金を出すから、とか。

 

夫は渋々応じ、流産手術から2ヶ月後2016年冬、

私は不育症検査ができる不妊治療クリニックを訪れました。

 

 

まず一歩を踏み出せた…。

 

その安堵から、ある種の達成感も味わってしまい、

そしてこの時は…不育症のことも不妊症のことも、

まだ真剣にとらえ切れていなかったと思います。

 

甘かった。

 

友人たちからの妊娠・出産報告が次から次へと聞こえてくる年齢。

妊娠も出産も、子が成長していくことも・・・

それがどんなに奇跡的なことなのか、全く理解していなかったんです。

 

ずっとレス気味で、タイミングが合わなかっただけ。

それに自然妊娠もしているから、

タイミングさえ合えば妊娠できると都合よく考えていました。

 

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私にとっては、成功が見えてくるような…希望に満ち溢れた通院開始でした。

 

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不育症、染色体異常の重み

こんばんは。

自然妊娠は流産を繰り返し、結婚10年。

若いうちに産み終えたかった夢も潰え…30半ば。

不妊治療は一般治療までで心が折れ、さらにコロナで背中を押され

子無し人生に舵をきった夏祈(なつき)です。

 

私の治療履歴一覧はコチラから。

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2回目の流産で、病院から不育症の可能性について知らされました。

不妊症よりもっと知名度が低い不育症。

今でこそ知られるようになってきた言葉ですが、当時はまだまだ。

助成金不妊治療の後を追って、遅れて出されるようになりました。

(私は助成金制度が始まる前で、気付いた時には申請間に合わず…)

不妊治療の助成拡大も…あと少し早かったら、もう少し続けたかも)

 

不育症とは・・・

妊娠はするけれど流産死産などで赤ちゃんが得られないこと。

  • 22週未満の流産を2回以上繰り返す場合
  • 22週以降で死産した場合

以上のような状況で不育症の可能性を考え原因を検査、治療することがあります。

 

不育症の主なリスク因子は・・・

  • 子宮形態異常
  • 甲状腺異常
  • 染色体異常
  • 凝固因子異常

 

そして、不育症の厄介なところは、

検査をしても原因不明、流産は偶発的と診断されることが7割ということ。

 

治療法がないので、リスク因子をつぶし妊娠すること、

それが唯一の手立てになっていきます。

 

 

私は決定的な原因が分からなかった人です。

だから、単純に続けて流産した運が悪い人なのです。

 

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ただ、染色体検査は受けませんでした。

 

転座保因者の場合、受精卵の染色体異常が現れやすくなります。

遺伝の確率としては2分の1がトリソミーやモノソミー、

4分の1が親と同じ転座、4分の1が正常。

先天性の異常の可能性が、正常のカップルよりも高くなる…ということです。

 

夫婦どちらかが転座保因者なのかもしれない…。

 

それは染色体異常について知ってから、ずっと心にあります。

 

でも、保因者かどうかを知ったところで治療は出来ない。

また流産するとしても妊娠するしかない。

 

産まれてきた子に異常があったら…受け止められるだろうか?

転座保因者として生まれてきたら…自分と同じ苦しみを味わうのでは?

 

治療が行き詰っていくと、

染色体異常の可能性とその重大さに心をぎゅっと掴まれた感じでした。

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また妊娠するつもりで心の中で叫んだこと

こんばんは。

結婚10年、自然妊娠するものの流産を繰り返し、

ようやく不妊治療を始めるも一般治療までで断念、

子無し人生に舵をきった夏祈(なつき)です。

 

28歳の妊娠は完全流産、30歳の妊娠はけい留流産で手術をしました。

日帰りの手術は直後と約2週間後の術後検診で、問題なければ通院終了です。

 

流産手術を受けた病院は、出産を見越して探した病院でした。

わくわくしながら通い始めたのに…不安は的中、1ヶ月でさようなら。

 

最後、病院を出て振り返り、叫びました。

 

『また、出産しに帰ってきます!!!』

 

心の中で、です。

 

私の気持ちはもう妊娠へ一直線になっていました。

 

良く言われるように妊娠はゴールではないのに、

その先の長い長い子育てのことなど考えもせず、

妊娠することばかりで頭の中がいっぱいでした。

 

2度も連続で流産する?普通。

子供がいない人生なんて考えられない。

みんな普通に産んでるのに、なんで?

 

不育症の検査して原因見つけなきゃ・・・!

 

 

ここでも書きましたが、繰り返し流産する確率はそんなに高くありません。 

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妊娠する体を持っていることが分かっているから、

不妊治療したら絶対になんとかなる、そう思っていました。

 

でも、それが甘えになって本気度が足りなかったのかもしれません。

 

私はこの後一度も妊娠できずに、今に至っています。

 

叫んだ言葉を実現できずに終わろうとしています。

 

 

子供を産んでこそ女として一人前ですか?

子供を産まない女は無価値ですか?負け組ですか?

孫を見せられないことは親不孝ですか?

 

キリがないけど、疲れました…。

 

 

昨年、心に刺さった動画。


子供が欲しいのに、授かれなかった、悲しみとの向き合い方

 

流産手術後の経過

こんばんは。

自然妊娠はすべて流産、不妊治療では1度も妊娠しなかった、

結婚10年になる夏祈(なつき)です。

 

2回目の妊娠は6週程度でけい留流産となり、日帰りで手術を受けました。

今日はその後の経過についてです。

 

手術後の注意事項By病院

  • 寝たきりの必要はないが安静を心がけ、できれば炊事程度にする
  • 階段の頻回の昇降を避ける(1週間程度)
  • 重い物の持ち運びを避ける(1週間程度)
  • 長時間の外出を避ける(1週間程度)
  • 許可が出るまでは入浴禁止(シャワーのみ)、夫婦生活禁止

 

 仕事のこと

私は1週間のお休みをもらいました。

仕事内容に重い物の持ち運びや脚立の乗り降りなどあるので…念のため。

 

店長は男性だったのでちょっと話しにくかったのですが、

『婦人科系の手術をする』と伝えたらそれ以上深堀りされずに済みました。

 

術後の体調

子宮収縮による痛みのピークは、手術翌日の午前中。

抗生物質の副作用か下痢も伴ってしまい、ベッドから動けませんでした。

 

出血は10日くらい続くと言われましたが、

少なくはなってもだらだらと長引いて、約2週間続きました。

 

その後の生理は手術から36日目でした。

 

夫婦生活と妊活

夫婦生活は最後の術後検診(手術から16日)でOKが出ました。

念のため、妊活再開は1度生理を待つ方が良いという指示でした。

 

 

体調回復は思ったよりずっと早かったです。

 

傷が見える所にないから、一層大丈夫だと勘違いします。

でも、心は相当傷付いています。

 

 

私は傷ついていないふりをして…この後も、ずっと目を逸らしてしまいました。

ふたりの子供たちを、ずっと供養もしないで過ごしました。

 

夫に不妊治療させてくれ』と懇願して、

次こそは絶対に赤ちゃんを抱く!それだけを考えて、辛さを紛らわせて…

次の赤ちゃんで心を満たそうとしていました。

 

なぜ、しっかりと受け止めてあげなかったんだろう。

身なりは随分と大人になったのに、中身は未熟な子供のままです。

自分は劣っている、恥ずかしい…そういう思いがまだ残り続けています。

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他人に興味がない夫の忘れられない言動

こんばんは。

結婚10年、自然妊娠はすべて流産、

その後不妊治療に臨むも妊娠できなかった夏祈(なつき)です。

 

妊娠中に夫にされたことは一生忘れない、なんて言いますが、

それに似て、私にも忘れられない出来事があります。

 

 

急な手術日程で、付き添いは無理だと言い、

妻が手術になろうと動揺も心配もない様子の夫でしたが、

それでも約束通り迎えには来てくれました。

 

病院の駐車場まで。

 

『歩けるんなら、下りてきてよ』

車で待ってるから、と言うのです。

 

説得してなんとか病室まで来させましたが、

夫は、しっかり私服に着替えていました。

 

それだけなら良かったんです。

車に乗ってくるのなら、一度自宅に帰らなければならないし、

ついでに着替えるのは当たり前。

 

 

ただ後日。

手術があると聞いた上司が、早退を勧めていたことを知りました。

 

夫はそれを敢えて断っていたのです。

 

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私には理解できませんでした。

 

命に関わる手術じゃないから、医師に全幅の信頼を寄せているのか。

どんなに仕事人間でも、妻の手術にここまで無関心なことがあるか、と。

極めて低いと言っても、もしもの可能性を心配しないのか。

 

この時ばかりは『敢えて断るのはおかしい』と伝えたけれど、

結局喧嘩になったので、すんなり納得してるとも思えませんでした。

 

夫は前回の流産でも、私が寝込んでいる所を見ていないし、

今回もすっかり麻酔が切れてから到着。

 

この出来事の後も…

 

妊娠してても飛行機くらい乗れるだろ、や

初期に体調悪そうに見えなかった、等

 

当事者意識のようなものが生まれることはありませんでした。

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色々が積み重なった結果、

子供ができたとしてもワンオペ育児になるだろうなと感じ、

イライラしっぱなしで生きるくらいなら、

子供を持たずに上手に生きていこうと思い始めたところです。

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